こんにちは。tomyです。
梅雨に入り毎日雨ばかり続くと、早く梅雨が明けて夏がこないかなぁとお出かけ欲がウズウズしてきます。私は、夏といえば海派!ですが、たまには山の爽やかな空気を肌で感じ、涼を楽しむのも好きです。
涼を楽しむと言えば、息子がしっかり歩けるようになってきた1歳4ヶ月の頃、ずっと行きたかった鍋ヶ滝に親子3世代(父・母・祖母・息子1歳)で行ったことを思い出します。
今回は、鍋ヶ滝の絶景をご紹介するとともに、1歳の子どもを連れて行くには足場などの環境はどうだったのか、「よかったところ」と「困ったところ」をご紹介します。
鍋ヶ滝について
鍋ヶ滝は、九州の真ん中、熊本県阿蘇郡小国町にあります。約9万年前の阿蘇山噴火による火火砕流堆積物が侵食されることで滝裏が空洞になり、滝の後ろを通ることができます。
ユネスコ世界ジオパーク※に登録されている阿蘇ジオパークの中でも、代表的な場所です。滝の高さは9mほどですが、滝幅が約25mと広く、カーテンのように流れ落ちる姿と周囲の緑とのコントラストはとても神秘的です。
※ジオパークとは
ジオパークとは、ジオ(地球・大地)とパーク(公園)とを組み合わせた言葉で、「自然の中の大きな公園」を意味します。地球を学び、丸ごと楽しむことができる場所です。
阿蘇ジオパークでは、火山がもたらしたさまざまな恵みを肌で感じることができます。
日本ジオパークネットワーク https://geopark.jp/
阿蘇ユネスコジオパーク http://www.aso-geopark.jp/
料金 | 高校生以上 300円・小中学生 150円・小学生未満 無料 |
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営業時間 | 9:00 – 17:00 (最終入園16:30) ライトアップ期間の営業時間: 17:00~21:00 |
休日 | 年末年始12月28日 – 1月3日 (コロナウイルスの影響により異なる) |
・夏は滝のミストで涼むことができる
・夏以外も四季折々の美しい景色を堪能できる
・滝を裏から見ることができる
・滝までの階段が少し大変
・滝裏へ渡るヶ所は足場が悪く、小さな子どもは抱っこする必要がある
カメラマンの聖地
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お茶のCMにも使われたことがある場所なので、見覚えのある人もいるかもしれません。カーテンのように広がる滝はもちろんですが、木々の鮮やかな緑、そして木漏れ日も相まって息をのむような美しさに癒されます。遊歩道側からだけでなく、滝裏や対岸側からも滝を眺めることができ、それぞれまた少し変わった表情を捉えることができます。運がよければ光芒も見られるのだとか。この美しさを求めて、全国からカメラマンが集まるというのも納得です。
一度は見てみたいライトアップ
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春には1週間程の期間限定でライトアップされ、幻想的な雰囲気を感じることができます。私が鍋ヶ滝を訪れてみたいと思ったきっかけが、このライトアップされた滝の写真です。ライトアップの時期には、全国から多くの観光客が訪れ、混雑します。
まだこの時期に訪れたことはありませんが、いつかこの目で見てみたいなと思っています。
ライトアップ開催期間は、3月中旬頃に小国町公式ウェブサイトで発表されます。
小国町公式ウェブサイトはこちら
https://www.town.kumamoto-oguni.lg.jp/
おすすめエリア
1歳の子どもと行ってみたら…?
とても素敵な場所ですが、足場が悪くて子どもには危ないかな?と、行くのを少しためらうと思います。そこで実際に、やっとしっかり歩けるようになってきた1歳4ヶ月の子どもを連れて行った場合にどうだったか、「よかったところ」と「困ったところ」をご紹介します。
よかったところ
滝までは遊歩道がある
出典: 黒川温泉観光旅館協同組合
駐車場から滝までは遊歩道と階段で下って行きます。綺麗に整備されていて歩きやすくなっているので、子どもでも歩こうと思えば歩けます。段数が多いので「抱っこ~!」となるかもしれませんが、抱っこ紐があればそれほど苦ではないと思います。
体重約9kgの息子はパパが抱っこ紐なしで抱っこして登り降りしました。同じように子どもを抱っこして訪れている家族も、何組かいました。階段の途中にハートの石が隠れているので、それを探しながら歩くのも楽しいですよ。
広い滝裏は子どもでも歩ける
滝裏の奥の方は10m以上削られているので、十分な広さがあります。石がゴロゴロしていたり、水に濡れて滑りやすいので注意は必要ですが、息子も一人で歩けました。一般的な川辺と同じようなイメージです。
雨量により滝の水量が異なるので一概には言えませんが、滝壺から少し離れていることもあり、滝のミストを感じる程度でそれほどビチャビチャに濡れることはありませんでした。滝初体験の息子は、滝のミストが降りそそぐ感覚に「キャー!」と喜んでいました。
困ったところ
滝裏へ渡る道が狭い
遊歩道側から滝裏を通って対岸へ渡ることができるのですが、そこへ繋がる道はすれ違いができないくらい狭く、少し斜面になっているので小さい子どもが歩くことは難しいです。抱っこで行くしかありませんが、滑らないように注意が必要です。大人でも、ハイヒールなどは適していない場所なので、しっかりの歩きやすい靴で行くことをおすすめします。私は子どもを抱っこして安全に渡る自信がなかったので、もちろんパパにお願いしました。小学生くらいの子どもたちは、楽しそうに行き来していました。ただ、水は浅いので、子どもでも長靴があれば水の中を進んで行けるかもしれません。
ちなみに、息子が歩けないほど足場の悪いところはココくらいで、他は歩こうと思えば歩けるようになっています。
混雑状況は?
ライトアップ期間やゴールデンウィーク、夏季(お盆)はとても混雑します。1日3,000人を超えることもあり、鍋ヶ滝公園内混雑のため入場規制をかけることがあります。
私が訪れたのは9月中旬の三連休でしたが、入場規制もなく、臨時駐車場を利用せずとも車を停めることができました。
アクセス&駐車場情報
【住所】
〒869-2502 熊本県阿蘇郡小国町黒渕
【駐車場】
123台(無料)
混雑時は臨時駐車場(旧蓬莱小学校グラウンド)からシャトルバスを運行する場合があります。
【アクセス】
日田ICから 車で1時間
熊本ICから 車で1時間30分
道の駅小国ゆうステーションから 車・タクシーで10分
カーナビをセットする場合
鍋ヶ滝の手前に位置する坂本善三美術館をセットして下さい。住所等でセットすると誤った場所になる場合があります。
坂本善三美術館: 〒869-2502 熊本県阿蘇郡小国町黒渕2877 (0967-46-5732)
鍋ヶ滝は坂本善三美術館から車で3分ほどのところです。
【問い合わせ】
小国町役場 0967-46-2111
小国町公式公式ウェブサイト
https://www.town.kumamoto-oguni.lg.jp
おすすめの周りかた
鍋ヶ滝の周辺には温泉が数多く存在します。中でも有名な黒川温泉までは鍋ヶ滝から車で20分ほどです。その他にも、車で15分のところにある杖立温泉や、車で20分のところにあるわいた温泉もおすすめです。
その他、これまで訪れた小国町の観光スポットの中で、おすすめをご紹介します。鍋ヶ滝と併せて、訪れてみてはいかがでしょうか。
押戸石の丘(鍋ヶ滝から車で26分)
出典: http://www.oshitoishi.com/
広大な草原の真ん中にたたずむこの丘には、何故かそこだけ巨石が郡をなしています。パワースポットでもあるこの丘の巨石の1つ「太陽石」の周りでは、何故か方位磁石がおかしな方向を指します。受付で配られる方位磁石を持って、いざミステリー探索へ!他にも、シュメール文字という古代の文字が石に刻まれていたり、ちょっとした不思議体験をすることができます。
詳細はこちら→http://www.oshitoishi.com/
杖立温泉鯉のぼりまつり(鍋ヶ滝から車で17分)
毎年4月1日から5月6日まで開催されるまつりで、杖立川の上に大きな鯉のぼりが何旒も泳ぐ姿は圧巻です。寄付金を納めると、自分の子どもの名前を入れた鯉のぼりを泳がせることもできます。長男の初節句の時に訪れましたが、鮮やかな鯉のぼりをバックに素敵な記念写真を撮ることができました。
詳細はこちら
https://tsuetate-onsen.com/
下城の大イチョウ(鍋ヶ滝から車で11分)
出典: https://www.kurokawaonsen.or.jp/
国の天然記念物に指定された、大きなイチョウの木があります。紅葉の時期になるとライトアップされますが、昼間でも十分にその美しさを堪能できます。イチョウの枝から下がったコブがお乳のように見えることから「ちちこぶさん」とも呼ばれ、願うと(銀杏の樹皮を煎じて飲むと)母乳の出がよくなるという言い伝えもあります。
詳細はこちら
https://www.town.kumamoto-oguni.lg.jp/q/aview/143/274.html
まとめ
今回は、鍋ヶ滝に子どもと訪れた場合の、よかったところと困ったところをご紹介しました。
滝までの道は整備されているので、子ども連れで訪れるのも難しくはない場所です。小さな子どもにはまだ滝の良さはわからないかもしれないけれど、小さいうちから自然を肌で感じることも大切かなと思っています。
阿蘇の巨大噴火や地層など学びも得られる場所なので、小学生くらいの子どもには夏の自由研究の参考にもなる場所ではないかなと思います。
四季を問わず素敵な場所なので、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。
大分県出身、福岡県在住。5人家族3児(娘1歳、息子2歳・5歳)の母です。子ども達には、実際に見て触って感じる経験をたくさんしてほしいと願っています。最近は、5歳の兄を満足させつつ、赤ちゃん連れでも困らないお出かけスポットを探しています。